EMSは表情筋にアプローチ!むくみや小顔、たるみケアに最適

以前の自分と比べ「頬がたるんできた」「目尻や口角が下がってきた」などといった肌悩み、増えてきていませんか?

年齢が進むにつれ、肌の保湿や毎日のスキンケアだけでは補いきれないエイジングサインがあらわれてしまうと、どのように解消していけばわからなくなりますよね。

そこで頼りたくなるのがやはり美顔器の力。中でも「EMS」という機能はリフトアップに最適で、ほうれい線やたるみじわ、広がってきた毛穴にも効果を発揮してくれるのだとか。

EMS美顔器がどのように肌へ作用するのか、その仕組みや使い方、注意点まで、美顔器初心者さんにもわかりやすくご紹介していきます。

EMSとはマッサージでは届かない筋肉を刺激し、収縮させる低周波

「EMS」はエレクトリカル・マッスル・スティミュレーションの略で、筋トレなどで鍛えることが難しい体の内側の筋肉や肌の奥の筋肉を電気刺激し、引き締め効果を発揮する作用をいいます。

EMS美顔器を使用すれば顔内部の筋肉まで電気が届くため、スキンケアでは解決できなかった肌悩みの解消にもつながりますし、エステティシャンの手やマッサージでは行えないようなエイジングケアの底上げが自宅でも可能に。気になる箇所に集中してアプローチできると話題になっているのです。

深層筋肉や真皮層にまで届く電気刺激が年齢肌に作用する

EMSの周波数は低いほど振動の幅が広くなるため、美顔器それぞれがもつ周波数にもよりますが、EMSを作用させると最大で肌奥10cm程度まで振動が伝わります。

直接働きかけることが困難な深層筋肉にまで刺激を与えられるため、加齢とともに減少しやすいコラーゲンを生み出す繊維芽細胞が活性化にもつながり、エイジングケアに役立つ仕組みです。

そもそもインナーマッスルと呼ばれる内側の筋肉は、筋トレやマッサージでは鍛えにくい部分。肌奥で弾力やハリを支える真皮層もスキンケアだけでは美容成分が届きにくいといわれており、セルフケアが難しい箇所なのです。

EMS美顔器は超音波美顔器のような肌表面だけの作用でなく、肌の深部にまで届くことで年々衰える肌代謝や筋肉の引き上げなどに有効なため、年齢肌に効果を発揮しやすいでしょう。

美顔器に使用されるのは低周波~中周波が一般的

EMSは大きく分けて低周波、中周波、高周波に分類されます。

周波数が低いものほど浅い筋肉に、周波数が高いものほど深い筋肉に届くことが可能なのですが、市販されているEMS美顔器は顔の真皮の筋肉や表情筋へ作用する目的でつくられているため、低周波や中周波が使われていることが一般的です。

低周波

顔の代謝アップやリフトアップ、ハリに作用します。

皮下数ミリで電気が分散されるため、皮膚表面にピリピリとする刺激を感じることも。あまり強度を強くすると肌へ負担がかかってしまうので、注意する必要があります。

中周波

皮下数センチまで刺激を与えることができ、筋肉収縮運動を助けます。低周波に比べて肌負担は少なく、電気的なピリピリ感は感じにくいでしょう。

低周波に比べ本体価格は高額ですが、顎・首周り・デコルテなどのマッサージ作用や表情筋へのアプローチも優れており、即効性も期待できます。

使用しすぎると筋肉痛のような疲労を感じることもあるので、使用時間には気をつけましょう。

高周波

筋肉の奥に存在する遅筋に作用し脂肪燃焼効果を促す高周波は、顔よりも脚や体幹・おなかなどのインナーマッスルに届ける目的でつくられるため、顔用ではなくボディー用のEMSとして使用されることがほとんどです。

遅筋は筋肉の奥にあり、効果を感じるのもゆっくりであるため即効性は期待できませんが、筋肉疲労がしにくく低周波に比べて長い時間行うことができるので、肌への負担も少ないでしょう。

EMSの効果

ほうれい線やむくみを撃退し、リフトアップした若見え小顔に!

真皮層はコラーゲンがつくられ、肌の弾力を支える部分。

EMSは肌内部の筋肉を刺激し、収縮させることができるため、たるみが気になるフェイスラインや下がってきた口角・目尻など、引き上げたい部分へ効果を発揮します。

リフトアップだけでなく、たるみが起こることにより目立ってくるほうれい線や目元の太いたるみじわ、毛穴の開きもハリ不足によって起こることが多いため、EMSで解消できるエイジングサインや肌悩みはたくさんあるでしょう。

また、EMSを顔にあてると電気刺激に加えマッサージ力も感じられるため、血流の循環を促す効果を実感することも可能に。代謝の促進や脂肪燃焼によるむくみ改善や、小顔効果も期待できますよ。

表情筋の衰えが気になるたるみ肌や、むくみがちな人にオススメ

顔の深い筋肉まで届き、肌老化を防ぐことができるEMS美顔器。具体的にどんな人が使用にむいているのでしょうか?

  • 小顔を目指す人
  • 頬のたるみ・毛穴・ほうれい線が気になる人
  • リンパマッサージや小顔施術で効果が感じられなかった人
  • むくみが顔に出やすい人
  • 表情筋を普段から動かすことが少ない人

エイジングケアにむけた美顔器はたくさん販売されていますが、表情筋が凝り固まりがちなデスクワークの人や年齢と共にフェイスラインの崩れや顔のたるみが気になる人には特に、EMS美顔器をオススメしたいです。

手技による美顔マッサージや小顔を目指す矯正などで効果を持続できなかった人も、EMSの力で普段動かさない表情筋を鍛えてあげれば老け顔を回避につながることもあるので、ぜひ試してみて欲しいですね。

EMSはシミや乾燥のような肌質の改善を目指す美顔器ではない

逆に、残念ながらEMS美顔器の効果が出にくい人やオススメできない人の特徴も知っておきましょう。

  • すでに美容サロンなどでEMSによる施術を行っている人
  • 肌表面の刺激が肌荒れにつながる敏感肌の人
  • 日課のようにコツコツ行うことが苦手な人
  • リフトアップよりシミや小じわが気になる人
  • フェイスラインより肌質を変えたい人

どんな美顔器でも継続することが効果の実感につながりますが、EMSをすでにエステなどで定期的に行っている場合、美顔器を使用しても即効性や変化を感じにくいこともあるでしょう。

自宅でコツコツ行うことが苦手な場合や、顔の引き上げよりも乾燥やシミのような表面的な肌悩みが気になる場合も、EMS美顔器によるケアでは満足できないかもしれません。

EMSのメリット

引き上げたい部位を細かくアプローチできる!血色UPも◎

EMS美顔器を使用するとリフトアップや小顔効果が期待できますが、普段動かさない筋肉が刺激されることで、たるみ改善や引き締め以外にもうれしいメリットがたくさん発見できます。

  • たるみを解消したい部位ごとにアプローチできる
  • 表情筋がやわらぐ
  • 肌が柔らかくなり化粧ノリが良くなる
  • 顔がむくみにくくなる
  • 血流改善でくすみが目立たなくなる

表情筋までEMSが届くと肌が柔軟になり、血流が良くなります。 スキンケアの浸透力が上がりメイクのノリがアップしますし、むくみが出にくい肌が育つでしょう。

また、顔全体の巡りが良くなるため血色がアップし、くすみやクマの解消にもつながりますよ。

EMSのデメリット

即効性が期待できる分、電気刺激による肌負担には注意を

低周波のEMS美顔器にはピリピリとした電気刺激がつきもの。表面的な刺激で赤みがでてしまったり、肌トラブルをおこしやすい人も中にはいるみたいです。

  • 刺激が肌に合わない場合がある
  • 周波や強さと使用する部位の調整が難しい
  • 微電流が皮膚に慣れると効果を感じにくい
  • 使用しすぎると筋肉疲労の原因に

また、皮膚の薄い目周りと厚みのある頬では電気の強さによって伝わり方が異なることもあり、機種にもよりますが慣れるまで調整が難しい場合も。

毎日使用し、肌が電流になれると効果の弱まりや疲労による肌負担を感じることもあるでしょう。

個人差はありますが、使い方次第で改善されるデメリットもあるので、自分に合った使用方法でお使いくださいね。

EMSの効果的な使い方

週2~3日、10分の使用で十分!夕方に行うと筋トレ効果も◎

メイクを落とした清潔な肌に化粧水やジェルを塗布した状態で使用するのが肌に負担の少ない基本の使い方です。

周波や強さ、機種、使用する部位によって多少異なりますが、使用頻度は週に2回~3回程度、1回あたりの使用は10分程度にしておきましょう。

EMSは普段届かない肌奥や筋肉に電気刺激を与えるものなので、過度な使用は逆に肌ダメージへと繋がってしまうことがあるからです。

使用するタイミングはいつでも問題ありませんが、EMS美顔器は通常では鍛えにくい表情筋など、筋肉をトレーニングする作用も期待できますので、筋トレ効果をアップさせる成長ホルモンが分泌しやすいといわれている夕方の使用をおすすめします。

艶子先生

筋肉トレーニング的な面でも週二回のペースがもっとも効果が出やすいと言われているのよ。

EMSを使うときの注意点は?

痛い=効いているわけではない!使用頻度や時間に気をつけて

取り扱い説明書を良く読み、適切な使い方ができれば安全に使用することができるEMS美顔器ですが、中には思うような効果が得られなかったり満足できずに使用頻度を増やしてしまい、トラブルが起こってしまったケースもあるのだとか。

  • 使用頻度や強さに気をつける
  • 低温火傷には要注意
  • 違和感を感じたり肌が疲れている時は使用を休む

美顔器のような低周波や中周波の周波数では低温火傷の可能性は極めて低いようですが、刺激を感じづらいことで物足りなくなり長く使用したり、強度を強めすぎることはやめてください。

痛いからといって効果が出ているというわけではありませんが、強さを調節してもEMSの刺激が足りないと感じる場合、肌が慣れ疲労してしまっていることがありますので、少し使用日数を開けましょう。

逆に痛すぎると感じる場合は、使用する箇所によって強さをこまめに切り替えてみてくださいね。

EMSに関するQ&A

EMSは安全?

使用方法を守り、通常の肌状態なら危険性はありません。

電気による刺激が肌表面をピリピリと感じさせますが、直接的に肌荒れを引き起こす原因にはなりません。敏感肌であったり、乾燥が進んでバリア機能が失われているとき、肌に疲れを感じている時の使用は控えましょう。


毎日使用しても大丈夫?

毎日は使用しないでください。

EMSを行うと皮膚の奥に電気刺激が届けられ、筋肉は疲労します。その回復を待たないうちに毎日使用してしまうと逆に皮膚がたるんでしまったり、肌が慣れ過ぎて効果を感じにくくなるケースもあるので注意が必要です。


高周波や超音波・マイクロカレントと、EMSでは効果は違うの?

EMSは筋肉に働きかけるもの。ラジオ波のような高周波や超音波・マイクロカレントとは作用が大きく異なります。

美顔器がもつこれらの働きはどれもスキンケアだけではできないエイジングケアを可能にするものですが、肌の奥の筋肉にアプローチするのはEMSだけです。たるみの原因は筋肉の衰えやコラーゲンの減少だけではありませんので、より効果的に改善を目指すならEMSと共に他の作用も併せもつ美顔器の使用をおすすめします。

RF・ラジオ波・高周波機能について
超音波機能について
マイクロカレント機能について


EMS搭載のオススメ美顔器

EMS美顔器の選び方のコツは?

EMSは使用する箇所や肌の状態によって、強さを細かく変えられるものを選びましょう。

EMS以外にも機能が充実している美顔器もありますので、自分の肌悩みに応じて使用しやすいものを見つけてくださいね。

スキンケアも充実させたい場合はイオン導入機能も付いたものがおすすめです。

また、美顔器は重さも一つ一つ違います。肌にあてている時や外に持ち運ぶ場合、重すぎると使用するのが面倒になりますので、実際に持つことを想定して握った感触や重量感などから使い心地が良いと思えるものを選びましょう。

EMS搭載のオススメ美顔器

エステナードリフティ(健康コーポレーション)

エステナードリフティの商品画像
本体価格 28,000円(税抜)
コースにより割引あり
タイプ EMS特化型美顔器
防水 ×
電源方式 充電式
機能 EMS・RF(ラジオ波)・イオン導入

美ルルリバース(ビューティフルエンジェル)

美ルルリバースの商品画像
本体価格 19,800円(税込)
タイプ 多機能型美顔器
防水 ×
電源方式 充電式
機能 EMS・RF(ラジオ波)・エレクトロポレーション・LED

メディリフト(ヤーマン)

メディリフト(ヤーマン)の商品画像
本体価格 25,000円(税抜)
タイプ EMS美顔器
防水 ×(防水モデル別売)
電源方式 充電式
機能 リリースEMS・トレーニングEMS

まとめ

  • EMS美顔器は顔内部の筋肉に電気刺激を届け、リフトアップやコラーゲン生成を助ける作用がある。
  • ほうれい線やむくみ・たるみじわの解消、表情筋の筋トレにも効果的
  • ピリピリする=効いているわけではないので、強度の調節や頻度に注意

EMS美顔器は電気刺激が真皮層や筋肉へ届けられ、ケアしにくいハリやたるみにアプローチしてくれるものです。

即効性を感じる人も中にはいますが、たるみの原因は一つではなく人それぞれですので、ゆっくり肌悩みを改善するつもりで使用しましょう。

家庭用のEMS美顔器にはたくさんの種類がありますので、特徴や使用方法はさまざま。自分が使いやすいものや肌悩み・ライフスタイルにあったものを選んで適切に使用してくださいね。