
ラジオ波やRFと呼ばれている電磁波は、医療だけでなく美容分野においても多く使われるようになってきています。最近では、クリニックやエステだけでなく家庭用の美顔器にも多くとり入れられており、高周波の作用が加齢とともに増えるさまざまな肌悩みにアプローチすると、使用者の評判も上々だそうですよ。
その一方で“顔に当てても平気なの?”“具体的にどんな効果があるの?”など、初めてRF機能付きの美顔器を使用するにあたって気になることも多いはず。
安全かつ効果的に使用するためにも、ラジオ波の仕組みやメリット・デメリットをここで詳しく理解しておきましょう。美肌へと導く使い方についてもお伝えしていきます!
RF・ラジオ波・高周波とは 美容に使われる電磁波の一種!その違いを解説します
RFやラジオ波は多くの美顔器に搭載されている機能として知られていますが、高周波と呼ばれていたり、記載の仕方がメーカーによって違うことも多いのだとか。美顔器を選ぶ上でその違いについても知っておきたいですよね。
そもそも高周波とは、電気や音などの波形を構成する周波数の中で比較的高いものを総称したもの。医療や美容の分野ではその中から周波数30~300MHzまでの高周波を電磁波の一種とし、RF波(ラジオ波)と名付けられています。
もともとRFとはラジオフリークエンシーの略称で、無線通信に利用できる高い周波数の電気信号のことを示していました。 エステや美顔器で使われるRF機能は機器によってそれぞれ周波数や出力、位置が違うため効能はさまざまですが「RF」や「ラジオ波」と呼ばれ、機能として称されています。
肌組織の深部に熱エネルギーを届け、美肌に
RF派・ラジオ波は肌に照射することで「ジュール熱」を発生させることができる電磁波です。
ジュール熱には体の奥から体温を上昇させ、滞っている血流やリンパを促したり血行を良くする作用があります。代謝の向上や血流アップが期待できるため、美肌効果にもつながるという仕組みです。
さらに、このジュール熱は普段のスキンケアだけでは有効な成分が届きにくい皮膚の奥、真皮層に到達することができるのも特徴的です。
そもそも真皮はコラーゲンやエラスチンなどのたんぱく質でつくられており、肌を支え、ハリと弾力を保つために重要な線維組織。高周波数で肌をほぐしながらじんわり熱を加えることで真皮にまで熱を到達させることができると、皮膚内部の組織の活性化にもつながり、コラーゲン・エラスチンなどの産生を促すことも可能なのです。
ラジオ波は非電離放射線といわれる赤外線などにも使われている電磁波の種類に分類されていますので、安全性においても信頼できるでしょう。
艶子先生
RF・ラジオ波・高周波の効果
RFの特徴について理解したところで、具体的に肌へどんな効果が期待できるのかを詳しくみてみましょう。エイジングケアをしながら美白や小顔効果も◎
失われたコラーゲンの生成を助け、肌が引き締まる
RF(ラジオ波)の照射により皮膚の奥にまでジュール熱が届くと、真皮に熱損傷を与えることができ、コラーゲンを作る線維芽細胞の生成を助けることが可能に。
また、加齢などで衰えたコラーゲンを熱収縮させ引き締める作用もあるため、しわ・たるみなどの改善も期待でき、肌のハリや弾力をとり戻すサポートにもつながります。
老廃物の排出を促し、むくみを撃退
体の奥から体温を上げることができるRFは血液やリンパを促す特徴があるため、老廃物の排出を助ける作用が期待できます。
老廃物が上手く流れていないことで発生していたむくみが改善し、小顔を目指せるでしょう。
血流改善とメラニン排出でくすみの無い美白に
ラジオ波でジュール熱が届けられると肌温度は上昇し、血行が良くなります。年齢肌によるくすみを解消し、シミの原因として知られるメラニンの排出力を高めることも可能になるのだとか。
肌の色ムラ改善や美白ケアとして使用すると効果が期待できそうです。
肌表面だけでなく真皮層にまで届くことで、あらゆる角度からのエイジングケアが可能になるのですね。
たるみやしわといった真皮に関わる肌悩みだけでなく、美白や小顔の改善にも役立つこともわかりました。
手軽に肌代謝を上げ、若見えを目指したい人にオススメ!
年齢肌が気になる日頃のケアにとり入れると美肌づくりに役立つ高周波の美顔器。どんな肌悩みをもつ人に合うのでしょうか?
- 肌のターンオーバーが乱れがちで肌がくすみやすい人
- 冷えや血行がわるくむくみやすい人
- たるみ・しわなど、加齢によるエイジングサインが気になりだした人
- エイジングケアに力を入れたい人
- エステや医療に頼らずおうちケアをがんばりたい人
スキンケア成分だけで変化させるのが難しい肌代謝をラジオ波で促進することができれば、加齢とともに乱れがちなターンオーバーを整える効果も期待できます。
くすみ・たるみ・しわなどのエイジングサインが気になるものの、何から始めたらいいかわからないというエイジングケア初心者さんにもおすすめですよ。
RF・ラジオ波・高周波がオススメできない人
エステ用と家庭用では出力に差があります。 効果効能がどのように肌にあらわれるかは個人差もありますが、家庭用とエステサロンなどのラジオ波を比べてしまうと、物足りなさを感じる人もいるかもしれません。
- エステや美容皮膚科のラジオ波と同様の効果を求めている人
- 妊娠中および妊娠の可能性がある人
- 小まめなセルフケアが苦手な人
エステや美容クリニックなどで使用されているRFは家庭用美顔器に比べ出力レベルが違うため、パワーが強いのが一般的だということを覚えておきましょう。
また、妊娠中は使用しないでください。その理由は、高周波や電磁波は医療にも使用されるほど体にとって問題のないものですが、母体や胎児に及ぼす害についてはまだ明確ではないといわれているためです。
RF・ラジオ波・高周波のメリット
高周波で熱を生み出し、体温が上がることで肌機能もアップするため、様々な良い効果が得られます。- 肌の奥まで温めることができる
- エイジングケアとして万能に役立つ
- 代謝促進により肌機能の底上げが期待できる
- コラーゲンの減少を予防できる
肌と接触する部分は常温のままなのに、届きにくい深部までしっかり温めることができるのがRFの魅力です。
肌表面の熱ダメージは軽減できる一方で、温め美容が効率よくできるという点がラジオ波の最大のメリットでしょう。
自分の肌がもつ機能を向上させ、加齢とともに減少していくコラーゲンの生成にも役立ちます。
RF・ラジオ波・高周波・のデメリット
コラーゲンの生成には時間が必要なので、地道にコツコツ続ける事が大切。 以下のようなデメリットもあることを知ってきましょう。- 効果が出るのに時間がかかる場合がある
- 妊娠中には使用できない
- 使用方法を誤るとやけどのリスクがあることも
真皮層にまで働きかける美顔器ということもあり、即効性を期待している人が多いかもしれませんが、コラーゲンは高周波によりすぐ生成されるわけではありません。
ラジオ波を照射することで代謝が活性化すると、真皮に関わる細胞は徐々に元気をとり戻します。美顔器の使用を続けることがコラーゲンを生み出す力にもつながるので、時間もかかるということを理解しておく必要があるでしょう。
また、体温上昇により皮膚に一時的な赤みが出たり、使用方法を間違えるとやけどのような痛みが出ることも無いとは言い切れません。
必ず、RF美顔器それぞれに記載されている取扱説明書をよく読み、適切な使用方法で照射してくださいね。
RF・ラジオ波・高周波の効果的な使い方
下から上、内側から外側にあてるのが基本
高周波美顔器を使用する際は1か所あたり5秒ほどを目安に、トータルで1回の使用につき10分程度行うのが一般的です。肌の負担を考え、週2~3回程度の使用をおすすめします。
クレンジングや洗顔を終えた清潔な肌に使用しましょう。
使い方はフェイスラインに沿うように下から上へ、内側から外側へ向かって照射するのが基本です。
美顔器によっては照射時間や細かい使用方法が異なりますので、必ず説明書も良く読み使用してくださいね。
RF美顔器に化粧水やジェルはなぜ必要?
ラジオ波の様な高周波の美顔器は、高い周波数の電波を肌に照射することで肌内部の水分を振動させながら熱を発生させる仕組みになっています。
美顔器を直接肌にあてれば肌の奥の温度を高めることができるので、化粧水や専用のジェルを塗布せずに使用できます。
ですが、顔に接触し滑らせる美顔器ですので、摩擦による肌ダメージが気になる敏感肌の人には、負担を軽減するためにも化粧水やジェルを使うと良いでしょう。
美顔器が推奨する専用ジェルがない場合、おすすめしたいのが【メディプラスゲル】です。
フェノキシエタノールやパラベンのような肌にとって負担になりやすい成分が入っておらず、使い心地もなめらかでみずみずしいゲルクリームですので、美顔器でのケアに適しています。
RF・ラジオ波・高周波を使うときの注意点は?
安全に使用するため、使用方法は適切に
- 同じ部分にばかり照射しないこと
- 使用頻度には気をつける
- 妊娠している人は使用しないこと
- 金属で肌荒れしやすい人は注意
早く効果を得ようとしてついつい美顔器をやりすぎてしまう人がいますが、ラジオ波をあてすぎると逆に肌のダメージを増やしてしまう原因につながる可能性も少なくありません。
また、妊娠中はもちろん、体調がすぐれない場合は使用をやめましょう。
肌が弱い人や金属アレルギーでかゆみやじんましんが出る心配がある人は、チタンや銀、プラチナのような素材がヘッド部分に使用されている美顔器を選んだ方がいいですね。
RF・ラジオ波Q&A
RF・ラジオ波は安全?
適切に使用できれば安全性は高いです
ラジオ波での危険性については報告されていませんが、注意点はしっかり理解し説明書の使用方法を守って使用しましょう。
皮膚科や美容クリニックのRF・ラジオ波との違いは?
機器そのものの波長と周波数、出力が違います
市販されている家庭用美顔器は出力数に制限がありますが、皮膚科や美容クリニックでは肌悩みや肌状態に合わせて出力を変え施術してくれますので、1回の施術で肌に違いを感じる人も多くいるそうです。
毎日使用しても大丈夫?
毎日の使用はNG。説明書をよく読み、肌の調子と相談しながら一定の日数をあけましょう。
RF波(ラジオ波)は温熱効果による美容方法なので、毎日使用しても害はないといわれていますが、過度な美顔器の使用が肌負担となることも少なくありません。 必ず美顔器に記載されている使用目安を守りましょう。
RF・ラジオ波(高周波)搭載のオススメ美顔器
RF・ラジオ波・高周波美顔器の選び方のコツは?
価格や自分が使いやすいもの、自分の肌悩みに合っているものを選びましょう
RFが単機能として搭載されている美顔器もあればイオン導入やEMSといった機能が含まれている美顔器もあります。お財布と相談しながら、自分の肌に加えたい効能をもち合わせた美顔器を選ぶのが美肌への近道です。
RF・ラジオ波(高周波)搭載の美顔器
NEWAリフトプラス(BEAUTELLIGENCE)

本体価格 | 68,800円(税抜) (定期購入65,300円) |
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タイプ | サブマイクロ波RF美顔器 |
防水 | × |
電源方式 | 充電式 |
機能 | ■RF・ラジオ波(サブマイクロ波) ■3deepテクノロジー |
ヤーマン_RFボーテフォトプラス(ヤーマン)

本体価格 | 37,000円(税抜) |
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タイプ | 多機能美顔器 |
防水 | × |
電源方式 | 充電式 |
機能 | イオン導入・イオン導出・RF(ラジオ波)・LED・冷却機能・振動機能 |
エステナードリフティ(健康コーポレーション)

本体価格 | 28,000円(税抜) コースにより割引あり |
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タイプ | EMS特化型美顔器 |
防水 | × |
電源方式 | 充電式 |
機能 | EMS・RF(ラジオ波)・イオン導入 |
まとめ
- RF(ラジオ波)は周波数30~300MHzまでの高周波を示す
- ラジオ波には体の奥から体温を上昇させ、肌代謝を上げる作用がある
- RFの美顔器はコラーゲンの生成に役立ち、万能なエイジングケアができる
RFは究極の温め美容!スキンケアでは届かない肌の奥の細胞を活性化させ、失ったハリをとり戻すことができるのが高周波美顔器の魅力といえるでしょう。
たるみだけでなくしわやくすみの改善、小顔効果も期待できるので、美容クリニックに頼らずエイジングケアを入念に行いたいなら、迷わず使うべきです!
適切な使用方法で安全に、若々しい肌を手に入れてくださいね。